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カッコイイ大人。アツい大人。紹介してます。たびたび脱線あり。

「悔しい」の先にある話  ~ フットサル選手・滝田学さん

憧れ続けた晴れの舞台目前で・・・

不本意な結果、残念な結果になったとき、自分ならどうする?

後悔しながら毎日を過ごす? 再起をかけ明日への準備を続ける?

2012年フットサル「ワールドカップ」の最終選考で

 日本代表落ちしたフットサル選手・滝田学さんの姿には胸打たれる。

 

滝田学さんは、三浦知良(カズ)選手に憧れる、根っからのサッカー少年。

1998年のフランスワールドカップで「カズ落選」のニュースを見たとき、

どうしてなんだと、ひどく落ち込んだそうだ。

 

そんな滝田少年はサッカーを続け、フットサルの道でプロ選手になった。

2012年ワールドカップでは、日本代表入りを果たし、

予選からチームの勝利に貢献してきた。

 

いよいよワールドカップ最終選考。

最終選考には、少年のころから憧れ続けた

三浦知良(カズ)選手が召集されていた。

 

あのカズと同じフィールドでサッカーができる、そう滝田選手は喜んでいた。

しかし、滝田選手は日本代表から落選。代わりにカズが選ばれた。

 

何年間も激しい練習を続け、

フットサル選手として最高の舞台にやっと立てると思った。

でも、その思いは叶わなかった。滝田選手は、どれほど悔しい思いをしただろうか。

 

「悔しさ」を乗り越えての言葉 

日本代表選手をワールドカップに送り出すその日。

バスの外から選手を送り出す滝田選手。そこに、カズが真っ先に向かってきた。

何も言葉はない。ただ無言で滝田選手の手を強く握り締めた。

 

カズは、かつてフランスワールドカップの最終選考で、落選していた。

滝田選手の気持ちは、痛いほど知っていたことだろう。

無言の握手に力を込めたのも、滝田選手への再起を願ってのことかもしれない。

 

ついに開幕したフットサルワールドカップ

カズ出場も注目を集め、メディアは、フットサルを連日ニュースで取り上げた。

そのとき、滝田選手は、フットサルを盛り上げる一人として、

スポーツ新聞のコラムでフットサルの魅力を紹介し続けた。

そして、こんな言葉を残している。

 

「もう社会現象ですよね。競技の魅力を広めたい僕の夢が、カズさんの力でかなった」

 

 最高の舞台というチャンスを逃し、悔しい思いもいっぱいあることだろう。

 

でも、それを乗り越えてのこの言葉。すがすがしい。

 

滝田選手は、その後、再度、日本代表入りを果たした。

次回のワールドカップ出場を目指し日々努力を続けている。

滝田選手のプロフィールに書かれた憧れのサッカー選手は、

今も変わらず、三浦知良(カズ)選手だ。

カズ語録 (PHP文庫)

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